土に還る素材

 

表面デザイン

今回お話を頂いて、究極のエコ素材《ReTE》を使ったプロダクトに参加させていただきました。

究極のエコ素材ってなんぞや?と思う方も多いと思うので簡単に説明すると、なんと土に還るポリエステルなんです。わたしの普段制作しているものも土に還る素材を使っていて(石塑粘土・木粉粘土・紙・キャンバス等)、それは持ち主と一緒に土に還ることを前提とした、全てが藻屑となる儚さも意味しています。

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火の入ったもの(焼結)、例えば鉄などは強固でわかりやすいけれど、案外知られていないのは陶器やガラスで、土に還るまで100万年以上かかると言われています。ポリエステルって、強度、耐久性、コスト効率など多方面ですごくメリットが大きい一方、生産時の汚染もあるし、廃棄の時にも同じことが言えます。プラスチックというものが発見されて170年ほど。まだどれほどで分解されるのかは解明できないのだとは思いますが、土に還っているかは不明ですよね。《ReTE》は特定の条件の土の中で還るのだそうです。
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などと書きましたが、難しいことは専門の方々に任せておいて、わたしたちができることは”地球の未来についてクリエイターができること”の部分。こういった素材を作っている会社は数あれど、なかなかこういう機会に巡り合うことはありません。ぜひ!ということで参加させていただきました。


バッグのサンプルは5月に大阪市西区靱公園の「土に還るポリエステル-ReTE」の開発会社V&A Japanの1階ショールームにて展示&受注会のイベントを開催されるそうなので、詳細は追って―




ということで、今回早くもデザインを公開させていただきました。

普段からわたしがよく描く窓辺と食卓のシーン。これらは日常の風景で、ここに描いているほとんどのものは無くなっていきます。朽ちるという意味でも、記憶とともにという意味でも。そのイメージを、今回珍しくカラフルな色で描き、裏面には「みんなで土に還ろう」という意味合いのフランス語(下には英語)、内側は緑と土のイメージの抽象をデザインしました。黒に白抜き文字の部分は内ポケットです。


裏面デザイン内側ポケット面デザイン

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